天使のいいなり
「もう、限界だったんです。悠斗の隣にいるコトが…。隣にいても、キスしても、抱きあっていても…里緒先輩のコト考えちゃう。この場所は、あたしのじゃないって。あたしがこんなコト言える立場じゃないってコトは十分分かってます。だけど…、お願いします。遅いかもしれないけど、悠斗とやり直してもらえませんか?」




光莉ちゃんがゆっくりと、そして深く頭を下げた。

いつもの光莉ちゃんからは、考えられない行動。



「光莉ちゃん、お願いだから頭上げて?」


私は光莉ちゃんの隣に行き、2人椅子に座りなおした。



「私ね、好きな人いるの。大学のセンパイで、知り合いの人から紹介されたんだ。もう、一目惚れってヤツで。カッコよくって優しくって、だけどその分ライバルもいてね…。その人追っかけて、アウトドアサークルなんて入っちゃったの。私、超インドア派なのにさ。だけどね、また私の悪い癖出ちゃった、見てるだけっていう…。」





私の気持ち、光莉ちゃんに伝わるかな?






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