天使のいいなり
<6>

●お宅訪問!?

「じゃーねー、里緒ー。」



歩道橋のトコロでつぐみが手を振り、私達は別々に歩き出した。


悠斗先輩&光莉ちゃんとの一件以来、つぐみは私のコトをなにかと気にかけてくれている。

大人(?)の別れをした私が落ち込まないように、励ましてくれてるみたいで。
いつもは、彼氏の森山サンとの用事を優先させるのにさぁ。



私はもう、吹っ切れているんだけどなぁ…。
でもまぁ、今はつぐみの優しさに甘えちゃえ。


というワケで、私とつぐみはちょくちょく一緒に出かけ、今日もその帰りなのである。




今日観た映画、すっごく良かったなぁ~。
DVD出たら、絶対買おう!!でもその前に、も1回観に行きたいー。



映画の余韻に浸りながら、私は家路へと向かう。
自然と鼻歌なんか歌っちゃって、スキップなんかもしちゃってる。



家の前に着くと、外からでも分かるいい匂い。

「わぁ、今日はカレーだぁ。鶏肉で、ナスとオクラが入ってたら超嬉しいー♪」



カレーの匂いに、更に上機嫌になった私は、意気揚々と我が家に入った。







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