天使のいいなり
「たっだいまー。」



リビングからは、瑞己とお母さんの笑い声。
すっごく楽しそうなんだけど、なにそんなに盛り上がってんの?


靴を脱ごうとしたトキ、見覚えのない靴が目に入った。

コレって、男物のスニーカーだよね。
瑞己のじゃないし…、お客さん?
でも、一体誰?


思わずスニーカー観察に入る私。

まじまじと見ようと、更に下を向いたそのトキ。





「おかえり。」


頭の上から声がした。


今、男の人の声がしたけど瑞己じゃなかった…。



?????

不思議感いっぱいで頭を上げる。


開いた口が塞がらないって、このコトなのかな?

だって目の前に、夏目センパイのそっくりさんがいるんだよ!?
口もぽっかーんって、開いちゃうでしょ?




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