天使のいいなり
ダイニングには、お母さん・瑞己・私、そして夏目センパイの4人がいて、みんなで仲良く(?)カレーなんか食べちゃってる。

もちろん、ナスもオクラも入ってるヤツ。



「夏目くん、おかわりは?遠慮しないでどんどん食べてね。」

「すいません、ご馳走になっちゃって。」



わーい、夏目センパイと夕ゴハン一緒なんて幸せ~♪

なんて思っていると思ったら大間違い。
すっごく動揺しています、私。

今の私、口開いてると思う。…確実に。




なんで夏目センパイがココ、小松家にいるかというと………私がマヌケだから。


というのは言い過ぎ(?)で、私が大学に忘れた携帯電話を届けにきてくれたから。



つぐみと会う前に、今日も瀬川先生の手伝いで大学へ行ってた私。

つぐみからのメールを見た後、カバンにしまわずに瀬川先生の部屋の机に置きっぱなしにしちゃったみたいで。

置き去りにされた携帯電話を見つけ、困った瀬川先生の前に、偶然夏目センパイが通りかかり、渡して欲しいと頼まれたみたいで。





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