天使のいいなり
コトン。

アッキーの前に置かれた、1つのカップラーメン。



「大事に食べてよね。いたいけな高校生が、数少ない小遣いで買ったんだから。」

「おぉ、わりぃな…ってオイ!!バカにすんなよ?大体お前さぁ…。」

「明仁うるさい。ちゃんとお礼言いなさい。瑞己くんゴメンね。そうだ、今度一緒に“メリーゴーランド”に行こっか?お礼にご馳走してあげる。」

「気ぃ使わなくっていいですよ。それにしても、紗英さんみたいにステキな人がなんで…、付き合ってんだろ。」




チラリとアッキーを見ての、瑞己の一言。


「くぅ―――――。」


紗英ちゃんに怒られたばっかりのアッキーは、しぶしぶカップラーメンを食べだした。



恐るべし、紗英ちゃんパワー。

っいうか、しつけかな?




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