天使のいいなり
いつになく、もじもじしてるアッキー。


奥歯に物が挟まったような言い方で、アッキーらしくない。
ん?部屋ってコトは…。



「まさか、アッキーってば!!」

「頼む!このとーり!!一生のお願い!!!」


やっぱり…。

もう信じらんないんですけど。
もじもじして、何言い出すかと思えば…。

頭痛くなってきた。



「嫌だよ。無理に決まってんでしょ?」

「紗英ちゃん、ここんとこ仕事忙しかっただろ?俺達ゆっくりデートもできなくってさぁ。りおぽん…、ダメ?」

「絶対ダ・メ!!」



こんなに拒否ってるのに、なおもしつこく粘るアッキー。

アッキーの気持ちもよく分かるけど…。
許しちゃったら、私は瑞己と夏目センパイと一緒の部屋で寝るってコトでしょ?


………やっぱ無理。


思わず、ふるふると首を振ってしまう。


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