天使のいいなり
ぽとっと、例のモノが夏目センパイの前に落ちた。


うぎゃ―――!!


「なんか落ちたよ?」



ダメ―。
お願いだから、拾わないで!

そんなの夏目センパイに見られたら、私もうお嫁にいけない…。



………。


神様は意地悪だ。
私の願いは、ものの見事に砕け散った。


「はい、コレ…。」



手に取り、私に渡そうとした瞬間、夏目センパイが固まった。

あぁ、もうアウト★

恥ずかしくって、ここから逃げ去りたい。
絶対ひいてるよね。
顔も合わしてなんかくれないよね、きっと…。



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