天使のいいなり
ははっ…。


もう笑うしかない。


アッキー、よくそこまで都合いい言い訳考えれたなぁ。
あぁ、違うか。
計画的だったんだよね、こんなの用意してるくらいだから。



「でも、ありがとね。嬉しい。帰ったらさ、この前諦めてたキャミソール買ってあげるよ。」

「ううん…、気にしないで。紗英ちゃん残業続いて、アッキーと会えなかったから、2人の時間楽しみなよ。今用意するから、先行ってて。」



紗英ちゃんは上機嫌で温泉へ向かった。



「よく出来ました。」


自分で注いだお茶を飲みながら、瑞己が言う。
まるでお父さんが小さな子どもを褒めるみたいに。


この3人が同じ部屋で一晩過ごす…。


正直、かなーり不安でドキドキだけど、キャミソールにほんのちょっとだけど、心動かされたのは、私だけの秘密★



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