天使のいいなり
眠ってる瑞己の顔を覗き込んで、


「少し早いけど、俺達も寝るか。」

「そうですね…。」



そう言った途端、自分がしたコトに唖然とする。

瑞己の隣でお腹をさすっていたのはいいんだけど、私ってば真ん中の布団をめちゃめちゃにして見るも無残な姿に…。

こんな布団で夏目センパイを寝せるワケにはいかない。


端から、瑞己・私・夏目センパイの順で寝るコトになった。


センパイの隣だなんて、緊張して眠れないよ。
イビキかいたり、よだれたらしてたらどうしよう…。



3人で寝るって、よく言う親子3人での“川の字”だよね。

真ん中の私の場所って、子どもが寝る場所じゃん。
だったら、私と瑞己は逆ってコトかな?

でも、私小さいから、まぁいっか…。




そんなコトを考えてるうちに、私は夢の中へ。


告白の途中だったコトも、すっかり忘れて…。



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