天使のいいなり

●思い出のカタチ

小鳥のさえずりが聞こえる。


眠いよぉ…。もう朝なの…?
なんだかいつもより、明るい感じがする。



目を薄っすら明けると、瑞己が見える。

瑞己ってば、また勝手に人の部屋に入って。
後で注意しなくっちゃ。


寝返りをうって隣を見る。

あれ…?こっちにも、誰かいる?



だんだんと視界がハッキリしてきた。


へっ?
な、夏目センパイ!?



ガバっと起き上がり、周りを見回す。


あぁ、そうだった。
私たち旅行に来てたんだっけ。完璧寝ぼけてた…。




< 230 / 291 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop