天使のいいなり
凪さんってば、突然なにを言い出すの!?


「えぇ!?か、彼氏って…。」


驚きと恥ずかしさがごっちゃになる。

そんな私を横に、笑いながら夏目センパイが答える。



「そっちの2人は親戚だけど、俺はただの大学の先輩で、赤の他人ですよ。」

「えっ!そうなのぉ?」


凪さんの目が、夏目センパイと瑞己をしつこいくらい見比べる。


「うーん、違うのかぁ…。あたしの洞察力もまだまだだわ。2人、なんとなく雰囲気が似てるからかなぁ。」

「やっぱイイ男は、かもし出す空気が一緒なんだよな。」

「なに恥ずかしいコト言い出すのよ。」

「ふふっ。やっぱ、親戚は仲良しなんだね~。」



「「どこが?」」

私と瑞己、同時に発言。



「こんなトコロがね♪」

笑いながら凪さんが言った。




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