天使のいいなり
「ゴメン。一瞬、ド忘れしちゃったみたい。やっぱ疲れてんのかなぁ?瑞己くん何時に家に着いたの?」


「15時位かな。」


「里緒ってば、瑞己くんが来るのすっかり忘れてたのよ。瑞己くんが後ろから声かけたら、ストーカーだって勘違いして逃げ出したんだって。」


「えー!?妄想しすぎじゃん、里緒。」


「はは…。私ってば大マヌケだねぇ…。」



って、なんなのよ。

このアットホームな会話は!!


みんな騙されてるの気づいてないの?



もう私には、ひきつった笑顔と適当な返事しか返すことが出来なかった。



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