天使のいいなり
ナポリタンを食べ終え、後片付けも終了。


私と瑞己はリビングに移動。
ソファに座り、コーラを飲みながらバラエティ番組を見る。


リビングには2人の笑い声。

このトキの私は、この笑い声が聞こえなくなるなんて、思ってもいなかった…。





瑞己が突然テレビを消した。


「ちょっと瑞己、リモコン触ったでしょ。早くつけて。今いいトコロなんだから。」



瑞己がじっと私を見つめる。
いつにない真剣な表情。

こんな瑞己、初めて見た…。


リビングに広がる沈黙。
なんだか、息苦しい。


「どしたの?突然…。なんかあった?」


私から目を逸らさない瑞己。
真っ直ぐに向けられる視線が痛い。

なんか言ってよ、瑞己…。

そして、瑞己の言葉が沈黙を破る。



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