天使のいいなり

●ケンカの代償

カーテンの隙間から、光がもれる。

ベッドに潜り込んだはいいけど、モヤモヤしたまま。



朝になっちゃった…。
昨日の今日だから、瑞己と顔合わせにくいな。


だけど…、いつまでもこれじゃダメだよね。
さらっと謝って、いつもみたいに戻りたい。



意を決し、自分の部屋を出た。
家の中は静まり返っていて、人の気配がまるでなかった。

瑞己、まだ部屋なのかな…?


私は急いで身支度をし、瑞己が使っている部屋の前に立つ。



昨日は、私が悪いよね。
あれ、完璧八つ当たりじゃん。
ちゃんと謝らなきゃ。


ドアをノックして、瑞己の返事を待つ。
しばらく待っていても、一向にドアが開く気配はない。

もしかして、まだ眠っているのかな?


「瑞己、ドア…開けるよ?」



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