天使のいいなり
『里緒へ。


昨日はゴメン。
俺の言葉が足りなくて、里緒を傷つけた。


本当は泣き虫な里緒。
だけど人前では涙を見せなくて…。

きっと、里緒は1人部屋で泣いてたんじゃないか?


なんであんなコトを言ってしまったんだろうって、後悔している。
後悔しても、もう遅いのにな…。


面と向かってだと素直に言えないから、手紙にしたんだ。




里緒は、いいもんいっぱい持ってる。

だけど唯一足りないのは、“自信”なんだ。


いつも里緒は、自分には無理だ・出来ないって、最初からブレーキをかけてしまう。
ここで止めるのも、頑張るのも里緒自身が決めるコト。

だけど、里緒には幸せになってもらいたいんだ。


もっと自分を好きになって、信じて欲しい。

これから、“私なんか”って言うの禁止な。




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