天使のいいなり
神様って、本当にいるのかな…?

私の願いが通じたのかな?


道路の向こう側に瑞己がいた。

昨日と同じ格好。


あの後、家を出たの?
どこで一晩過ごしたの?




「瑞己―――――――!!」




私は今までで1番大きな声を上げて、瑞己の名前を呼んだ。

歩っていた人が驚いて、私の顔をチラチラと見る。


周りの目なんて、関係ないよ。



駆け足で歩道橋を上り、私はまた瑞己の名前を呼んだ。



私の声、瑞己に届いた?




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