天使のいいなり
夕食も終わり、お腹いっぱい。
美味しくって、もう幸せ~。



紗英ちゃんとアッキーはお祭りがあると知り、早々と旅館を後にした。

「クレープ!りんご飴!!」
「焼きそば!フランクフルト!!」

なんて言ってたっけ。


もう2人ともはしゃいじゃって、子どもみたい。
あ、アッキーはいつものコトか。




トイレから戻ってきた夏目センパイがキョロキョロしてる。


「あれ、2人は?」

「先にお祭りに行っちゃいました。」

「ったく、しょーがねーな。今から行って、追いつけっかな?」

「あのっ、センパイ!えっと…、2人っきりに…してあげませんか?きっと合流したら、アッキーに恨まれそう。今いいトコだったのに~とか言って。」



私の提案で、私と夏目センパイは部屋で花火見物するコトに。


ゴメンね、アッキー。

ダシにつかっちゃって。



本当は、私が夏目センパイと2人っきりになりたかったんだ。



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