天使のいいなり
「でも、プレゼントは別に用意してたぞ。」


反論するアッキー。

えー?
一体なに用意してたんだろ…。
まさか、ファミレスのドリンク無料券とかじゃないよね?



「イチゴとピーチ。あとグレープも。折角用意してきたのに、りおぽんが要らないっつーからさぁ。」

「はぁ?朝から何ワケ分かんねーコト言ってんだよ。さっさとメシ食えよ。」



ニヤリと笑うアッキー。
何…この笑顔。


「昨日、無くて困っただろ~?あ、でも遼は計画的だから、ちゃんと持ってきてたか。感心、感心♪」


まさかぁ…。

嘘でしょぉ!
今ココで言う?
もう信じられないんですけど!!

私としたコトが、油断してた…。



「アッキーのバカ!!!」


遼くんに、何てコト言うのよぉ。

私の顔が、みるみる赤くなる。
まるでリトマス試験紙みたい。


私の反応から、遼くんも気づいたみたい。
呆れた顔で一言。



「バ―――――カ。」


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