天使のいいなり
遼くんと手を繋ぎながら歩いていると、ある場所に着いた。



ココ、凪さんが絵を描いてた場所だ…。
私、まだどこかで期待してるのかな?


凪さん、いるワケないよね。
辺りを見回したけど、やっぱり…。



諦めたそのトキ、聞き覚えのある声がした。


「すみません…。」



この声って…。

心臓が一気に加速する。
振り向くとそこには、驚いた顔の凪さんが立っていた。


「突然声かけてごめんなさい。あの…、変なコト聞きますけど、前にココに来たコトってありますか?」

「いえ、俺達今日初めてココに来たんですけど…。」










< 284 / 291 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop