天使のいいなり
<3>

●夢じゃない

ピピピピピピ・・・。

目覚まし時計の音が聞こえる。目も開けず、手探りでアラームを止める。


あれ?
なんで目覚ましかけたんだっけ・・・?
今日から夏休みなのに。


・・・あぁ、レポートの資料集めと、瀬川先生の手伝いで大学に行くんだったっけ。


眠い目をこすりながら階段を降り、リビングへ行った。


「おはよぅー。」

「おはよう、里緒ちゃん。眠そうだね。」


んー?
男の声・・・?
私、まだ寝ぼけているのかな?


「あらら・・・、里緒ってばそんな格好で降りてきたの!?瑞己くんもいるのに。」


へ?
瑞己くん?


ゆっくりと目を開ける。
まだ視界がぼやけてる。

ダイニングに大きい影が一つ。
紗英ちゃん・・・じゃない。


一体、誰・・・?











< 33 / 291 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop