天使のいいなり
私は瑞己の隣の椅子に座った。



小声で瑞己が話しかけてきた。


「朝から騒がしいね。」


「気づいてたら、教えなさいよ。恥ずかしいじゃない。…それとも、見惚れてたとか?」


「バーカ。母親相手だからムラムラもしねーよ。まぁ、身長のわりに胸があったのは意外だったかな。」


「スケベ。」

テーブルの下で、瑞己の足に軽くキックする。


「父さん似だからね。」

そう言うと、知らんぷりをしてコーヒーを飲みだした。



コイツ、父親のコトになるとシカトするなぁ。
絶対に教える気ないみたい。



私の知ってる人なのかなぁ?











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