天使のいいなり
食べ終わった食器をキッチンへ運んだ。


早く洗い物済ませて、出かける準備しなくちゃ。



食器を持って、瑞己がついてきた。

手伝ってくれるのかな?


「ありがと。流しに置いて。」


じっと見つめる瑞己。


「な・・・なに?」


「弁当作って。」


へ?
お弁当・・・?

「お弁当って・・・、お昼だったら買って食べようよ。」


「流行ってんだろ、エコ。つーか、ちょっと無駄遣いが多いんじゃないの?里緒ってば。今からそんなんじゃ、いい主婦にはなれないよ。」




かっちーん。


コイツ完璧、私のコトバカにしてる。


「分かったわよ!!作ればいいんでしょ、作れば。」


「さっすが〜。里緒のそーゆうトコロ好きだなぁ。単純で扱いやすい。玉子焼き、忘れないでね。」





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