天使のいいなり

●玉子焼き

「お礼といっちゃなんですが、本当に昼メシどうですか?里緒ちゃんボケボケで、作りすぎたんですよ。2人じゃ食べきれないなって言ってたトコロで。」


ボケボケだって―――!?

瑞己が作れって言ったくせにぃ〜。

これじゃ、センパイにマヌケだって思われちゃうじゃん!!!



・・・でも、これってセンパイと一緒にお昼ゴハン食べれるチャンスかも★




「センパイさえ良ければ、食べて下さい。ちょっと作りすぎちゃったみたいで。」


「本当にいいの?ラッキー。昼メシまだだったんだよね。」



そう言うと、センパイはベンチに座ってくれた。
さりげなく、隣なんか座っちゃったりして。

こっちも、ラッキーです。

センパイの隣に座れるなんて。



「本当に、結構作ったね〜。あ、玉子焼きだ。じゃあ、いただきます。」


玉子焼きを一口パクリ。


センパイの口が止まった。

あれ、嫌がらせに激甘にしたゃったんだよね。



男の人、甘い玉子焼きなんて嫌いだよね。

不味いよね。



センパイ、吐いちゃうかな・・・?





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