天使のいいなり
「なんか、しんみりしちゃったな。ゴメン。おまけに俺、マザコンかって話だよなぁ。」

「そっ、そんなコトないです!!センパイがお母さんを今でも大切に思ってるコトは、マザコンなんかじゃないし、とっても優しい人だなって思って。素敵なお母さんなんだなって伝わってきたし・・・。」



あれ?
私、何言ってるんだろう。
支離滅裂になってるよ。




「ありがとな。」



そう言うと、センパイは大きな手で、私の頭をポンポンしてくれた。


ポンポンしてくれた部分が、自分の身体の一部じゃないみたいに熱くなっていった。



ドキドキがおさまらない。


私をこんなにドキドキさせる人は、センパイしかいないんだよ。


センパイだけなんだよ。



偶然聞けたセンパイのお母さんの話。
今でも大切に思っている、センパイの優しさ。


センパイのコトが、ますます好きになった。





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