天使のいいなり
高3になり、彼女とはクラスが離れてしまった。


授業中、グラウンドで体育をしている彼女を見るのが嬉しかった。
友達と楽しそうに笑っている彼女。
彼女だけが、キラキラ眩しかった。
目が合うと、先生の目をぬすんで小さく手を振ってくれたっけ。



だんだんと、彼女と会う時間が少なくなった。


お互い、短大と大学の受験があるから仕方がないと思ってた。
彼女の短大合格の知らせを聞いたときは、自分のコトのように喜んだ。


次は自分の番。


でも、クリスマスの1日くらいは彼女と過ごしてもいいよな。
今まで頑張ってきたから。





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