天使のいいなり
クリスマス。

彼女と待ち合わせていたカフェへ行った。

彼女はすでに来ていて、僕が席に着いた瞬間口を開いた。



「別れよう、あたしたち。」



それから彼女は淡々と話し続けた。

中学時代付き合っていた人がいたが、高校に入る前に別れてしまったコト。
同じ高校に進んだが、話すコトなく1年間過ぎたコト。
2年生になり同じクラスになって、僕と付き合い2ヶ月くらい経った頃。
彼からヨリを戻したいと言われたコト。

表向きは僕と付き合っていたが、ずっと彼のコトが忘れられなかった、彼のコトしか考えられないと。



僕の恋が終わった。
高3のクリスマス。



それ以来、僕は恋をするという気持ちを忘れてしまった。





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