天使のいいなり
目の前にいる女の子。


なんで、ココにいるんだ?
あのトキの、…小さな眠り姫。


「遼、この子が小松里緒ちゃん。りおぽんな。俺の未来のかわいい義妹~♪」

そう言って明仁は、眠り姫の頭をぽんぽんと触った。


僕の胸がジリジリした。
なぜだろう…。
眠り姫に触れた明仁が羨ましく思えた。明仁の手を眠り姫から遠ざけたくなった。


「ぽんぽん言わないで。そう呼ぶの、アッキーだけだよ。」

「いーじゃん、ちっこいんだし。それにかわいーじゃん。」


明仁は視線を俺に移す。

「んで、こっちが夏目遼。高校の時から同じクラスなんだ。りおぽん、どう?カッコいいだろー?背も高いし、結構モテんだぜ。コンパで遼が来るって言うと、女の子の集まりいいしさ♪」





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