唇を青く染めて呪いの謳を謳いながら【長編集】



あの杉の木が立っている公園に走った。


外は暗くて

地面と空の境界線すら
分からないぐらい暗かった。


私は息を切らしながら
足を止めた。

目の前には杉の木。


私は藁人形を木に打ちつける。






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