唇を青く染めて呪いの謳を謳いながら【長編集】
「皆…死ね! 死ね! 死ね!」
無我夢中で釘を打ちつづける。
すると途中で
手が痛みだした。
私は我に返り、自分の手に目をやる。
すると瞳に映りこんだのは
釘が数十本も刺されている自分の手の甲――…
「ひいっ!」
私は小さな悲鳴を漏らす。
血は止め処なくしたたり落ちていた。
私は釘を抜こうとする。
すると突如聞いた事も無い声が
耳に飛び込んできた。
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