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唇を青く染めて呪いの謳を謳いながら【長編集】
36ページ
唇を青く染めて呪いの謳を謳いながら【長編集】
歩くたびに
床の軋んだ音が響く。
そして
居間へ連れてこられると
奈落さんは私を椅子に座らせた。
「お茶淹れてくるわ」
そう言って彼女は台所へ向う。
部屋を見渡すと
とても清楚な感じで綺麗だった。
可愛い小物等が所々置いてある。
なあんだ。
奈落 霊子さんって
清楚で美人な人じゃない。
と私は部屋を見渡しながら
そう思った。
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