唇を青く染めて呪いの謳を謳いながら【長編集】
マンホール
「ねーあいつまじうざいんですけど
今日も懲りずに学校来てるよ」
私は眉間に皺を寄せて
苦虫を潰したような顔をしながら
呟く。
すると周りの女子も
続けて「そうだよね」と言った。
私の目線の先に居たのは
丸岡 雅という何とも地味な
苛められっこオーラが出ている
女子だった。
あいつを見ていると気分が実に
わるくなる。
早く死んでしまえばいいのに。
あんな奴。