唇を青く染めて呪いの謳を謳いながら【長編集】
私は教室に無造作に転がっていた
消しゴムと蹴り飛ばし
丸岡 雅に歩み寄った。
すると丸岡 雅は私の存在に気づき
表情をどんどん曇らせていった。
そして女子たちが丸岡 雅を丸く囲んだ。
「あんた生意気なのよね
っていうか、その貧相な面どうにか
してほしいわ」
私はそう言い
丸岡 雅の筆箱を取り上げ
中に入っていた油性ペンを取り出し
フタを開けた。
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