唇を青く染めて呪いの謳を謳いながら【長編集】




私は教室に無造作に転がっていた
消しゴムと蹴り飛ばし
丸岡 雅に歩み寄った。

すると丸岡 雅は私の存在に気づき
表情をどんどん曇らせていった。

そして女子たちが丸岡 雅を丸く囲んだ。


「あんた生意気なのよね
っていうか、その貧相な面どうにか
してほしいわ」

私はそう言い
丸岡 雅の筆箱を取り上げ
中に入っていた油性ペンを取り出し

フタを開けた。




< 43 / 54 >

この作品をシェア

pagetop