唇を青く染めて呪いの謳を謳いながら【長編集】



私は少し震える。
何故、何故皆行方不明に――…?

私は丸岡を見た。
丸岡はいつもの丸岡だった。


……でも何かがおかしい。


丸岡は笑みを零していた。


私の方を見つめながら
私を挑発するかのように。




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