唇を青く染めて呪いの謳を謳いながら【長編集】



私の周りの友達は
殆んど行方不明になり
居なくなってしまった。

私が朝
肩を落としながら
登校していると

道路の真中にある
マンホールの上を
丸岡が

「10! 10!」

と言いながら
飛び跳ねていた。

それを見かねた私は

阿保か?
あいつ。

頭狂ったんじゃねえの?
と思った。




< 49 / 54 >

この作品をシェア

pagetop