唇を青く染めて呪いの謳を謳いながら【長編集】



そして私は飛び跳ねている
丸岡に向って話し掛ける。


「何やってんだよ、ブス」

丸岡はまるで
私の声が聞こえてないかのように
まだ、飛びつづける。

すると私は
丸岡に怒りを覚える。


「きもいんだよ!
道の邪魔だし!」


そう言って蹴り飛ばしてやった。
すると丸岡は
倒れこみ
じろっと私を見てきた。




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