唇を青く染めて呪いの謳を謳いながら【長編集】


「何だい? 何かお探し物かい?」


彼は私を頭のてっぺんから
足の先までジロリと見て
そう言った。


「いえ…あのう、ここは何のお店でしょう」

「骨董品屋だよ」



男はそう言い笑った。



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