消え逝く光
最初に得た光は。





掌から零れて。





俺は光を恐れるようになった。






急に、降り注ぐ光。






俺は空を見上げる。





「恐がらないで。





 光は君のためにある。





 私は君のために光になったの。




 
 もう、君の傍に。





 姿は見えなくても。





 ずっと、いるから。





 手を伸ばして」





ふと、聞こえた君の声。





降り注ぐ光。





君は、本当に光になったんだね。
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