【長編】Lover only of name[おまけ追加]
私は、両親と家に帰りすぐに電話した。


すっかり、遅い時間。


-もしもし


「雄一?
遅くなってごめん。」


-いいよ。
どうかしたか?


「あのね。
私.....」



何を言えばいいのかな?


雄一を不安にさせるだけ。


三緑さんが何をするかわからないのに.....



-柚?



「会いたい。
会いたいの。」


なぜかこれしか言えなかった。


-柚、待ってろ。


雄一は、それだけ言うと電話を切った。


わがまま言っちゃった。


なんでこんな不安定になるのかな?



私、まさか.....



三緑さんを?


なわけないよ。


あんな強気なこと言われたから?



自分がわからないよ。
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