【長編】Lover only of name[おまけ追加]
「雄一、あのさ。」


「うん?」


「ななくんのがきちんとしたら、親に言うからね。」

だって、親には彼氏がいるなんて言ってない。


「えっ?」


「だって、彼氏がいるって知らないから。
だから....
ななくんとくっつけようとね。」


「俺、挨拶に....」


「変な心配しないで、ただ彼氏がいるって報告するだけだから。」


たぶん、私の家族とか勘違いしてるから。


「なんかあったら、挨拶するよ。」


「うん。
けどね。
一番は、勘違いをしてるからさ。」


「勘違い?」


雄一は、わからないよね。


けどね。


よく考えたら、妙に私とななくんとくっつけようって思うのはね。


私がななくんが好きだと思われてるからなんじゃないかって。


それなりに、懐いてたけどさ。


それは、過去だし。


好きじゃない。


「うん。
大丈夫だよ。
ななくんと友紀の報告の後だし。」
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