【長編】Lover only of name[おまけ追加]
「佐倉か....」


それしかないって思った。


「えっ?
違うよ。
佐倉くんとは、なにもないもん。」


嘘つくなよ。


「なんで、言わないわけ?
あいつに宣戦布告された。」


「だって、断ったし。
それに、雄一だって告白されてるでしょ?」


いやいや。


報告しようよ。


「...されてない。」


「えっ?
なに?」


小さい声でしか言えなかった。


だから、柚に聞き返されたんだけど。


「柚が、彼女になってからされてない。」


だから、報告することなんてないんだ。


「.....。」


柚が黙ってしまった。


でも、嬉しいかな。


だから、素直に言おう。


「俺だって、柚が好きだ。」


「ヤッ....エッ?」


柚が吃驚してる。


てか、唖然としてる。


「俺が柚を好きだって。
周知の事実だよ。」


てか、何で知らないんだろ。


結構、有名な話だって思ってたんだけどな。


だから、みんな俺のくだらない作戦につきあってくれたんだし。



「まさか、柚から告ってくれるなんて思わなかったけど。」


正直に言わないと柚は離れてしまう。
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