【長編】Lover only of name[おまけ追加]
「雄一って、いいね。」


突然なんだよ。


「えっ?」


俺は、機嫌を少しよくして聞き直した。


「感情ゆたかだしさ。
私と大違い。」


それは、もとから明るい性格だしな。


柚みたいにクールになれないんだ。


「もしかして、柚にとっては、うるさい存在か?
もしかして、佐倉のがいいとか?」


俺は、慌てて聞いた。


「私は、嬉しいよ。
気持ちが伝わるから安心だし。」


柚は、俺に微笑んだ。


よかった。
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