【長編】Lover only of name[おまけ追加]
「けど....柚が俺のことで悩んだりしてたら嬉しいけどな。」


「なぁ。
柚希と雄一くんってまだなのか?」


ななくんがふいに聞いた。


「そんなはずないですよ。
ねっ?」


友紀は、少しおもしろそうに言った。


「「......。」」


私と雄一は、黙ってしまった。


だって、つい先日私と雄一は、キスしたばかりだし。


「嘘。
そうなの?」


友紀は、すごい吃驚していた。


「だからだよな。
雄一くんが余裕がないのは....」


ななくんは、頷きながら一人で納得していた。


「余裕?」


私は、さっぱりわからなかった。


「雄一くんは、誰かが柚希に触れることを敏感に拒否してんだよ。」


私は、何も言えなくなった。


別に拒否したわけじゃない。


雄一がなにもしないだけだもん。


「柚を好きすぎて、2人でいたら手出せないんすよ。
壊しそうで....」


「いいなぁ。
こんな想われて....」


友紀が呟いた。
< 60 / 245 >

この作品をシェア

pagetop