【長編】Lover only of name[おまけ追加]
「おい、雄一。」


「なんだよ。」


ダチが俺に話しかけてきた。


うざいな。


「廊下、見ろよ。」


「あっ?」


不機嫌な俺だったが、言われたとおりに廊下を見た。


なんか、女がいっぱい。


今日、なんかあったっけ?


俺が首を傾げて悩んだ。


「柚希ちゃん、いないとこれかよ。」


「はっ?」


意味わかんねぇーし。


柚は、休みなだけで別れてない。


「一人でいる雄一をちゃんと見れる日って、柚希ちゃんがいない日だもんな。」


そりゃそうだ。


俺は、無意味に柚のとこに行くからな。


この休み時間だけだろうと安易に考えていたが...

違った。


毎授業終了後に俺のクラスだけに女の群。


うざっ。



俺って、モテてたんだな。


改めて実感。


柚といると超ヘタレだからな。


モテてる感じがなくなる。


群を作ってる女は、俺を見た目しか見てない。


性格とかどうでもいいんだ。
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