ただの恋だけど
「まじかよ?!」
「え~ユミちゃんとミキヤくん・・・。
 つきあってたんだ~!!」
「え~ショック~。
 ミキヤくん狙ってたのに~。」
「くっそミキヤ~!
 ユミちゃんなんてトップクラスな子を~!!」

などなど。
かなりのざわつきようだ。

それにくらべて、
廊下は窓からの光できらきらしていて
それであって、とても静かな空間がであった。

「あのさ?」

静かな空間に声を響かせたのは
ミキヤだった。

「今日の放課後あいてる?」

その言葉をきいて
さっきまで悩んでいた
内容について思い出した。
あ!と一瞬言ってしまいそうになったが、
どうにかこらえ、

「うん。
 あいてるよ~。」

と何気なく返しておいた。

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