愛しいキミへ
短いメールだからこそ、気持ちが痛いほど伝わってくる。
「…どうすんだよ。無視ばっかりは可哀想だろ。」
「わかってるよ…。」
─キ〜ンコ〜ンカ〜ンコ〜ン
チャイムが鳴り響き、担任が教室に入ってきた。
直哉はまだ何か言いたげだったが、喋るのを止め、前を向いて座る。
俺は、机の陰で携帯を開いたままにし、担任に気付かれない様にメールをうった。
【悪いけど、付き合ってる人がいるから会えない。ごめんな。】
嘘偽りなく、本当ことを文面に載せる。
ひどいことをしたのは俺だ。
だから、曖昧にしちゃいけない。
無視して逃げてちゃいけない。
突き放してでも、正直な気持ちを言わなくちゃいけないんだ。
送信して携帯を閉じる。
由香利からの反応を気にしながらも、HRで話をする担任の声に耳を傾けた。
──昼休み
購買でお気に入りのパンとジュースを買い、直哉と共に屋上へ向かう。
重いドアを開けると屋上のアスファルトが広がった。
屋上が広くても俺らの他に生徒がたくさんいた。
二人でゆっくりする為に、屋上のさらに上へと行く。
本当は立ち入り禁止の場所なんだけど、入り口の上の給水タンクがあるところ。
「…どうすんだよ。無視ばっかりは可哀想だろ。」
「わかってるよ…。」
─キ〜ンコ〜ンカ〜ンコ〜ン
チャイムが鳴り響き、担任が教室に入ってきた。
直哉はまだ何か言いたげだったが、喋るのを止め、前を向いて座る。
俺は、机の陰で携帯を開いたままにし、担任に気付かれない様にメールをうった。
【悪いけど、付き合ってる人がいるから会えない。ごめんな。】
嘘偽りなく、本当ことを文面に載せる。
ひどいことをしたのは俺だ。
だから、曖昧にしちゃいけない。
無視して逃げてちゃいけない。
突き放してでも、正直な気持ちを言わなくちゃいけないんだ。
送信して携帯を閉じる。
由香利からの反応を気にしながらも、HRで話をする担任の声に耳を傾けた。
──昼休み
購買でお気に入りのパンとジュースを買い、直哉と共に屋上へ向かう。
重いドアを開けると屋上のアスファルトが広がった。
屋上が広くても俺らの他に生徒がたくさんいた。
二人でゆっくりする為に、屋上のさらに上へと行く。
本当は立ち入り禁止の場所なんだけど、入り口の上の給水タンクがあるところ。