愛しいキミへ
「雅樹ってば超〜純粋♪」
「うるせぇな。エロいことばっか考えてんじゃねぇよ。」
「高校生男子、これくらい普通じゃねぇ!?」

─・・・考えないわけじゃないけど、沙菜の隣にいられる今が幸せ過ぎて・・・キスが嬉しすぎて・・・それ以上を求めたいと思ったことはなかった。

「俺の話はもういいよ。直哉はなんか進展ないわけ?」

【あり得ない】【男じゃない】【純粋】と、ブツブツ言い続ける直哉に話をふる。
いじられっぱなしは気にくわない。

──前にも言った通り、直哉は好きな子の前じゃ超がつくほどの純粋少年。
片想いをいじってあげようではないか♪

直哉のコップを奪ってコーラを飲む。
さっきの吹き出しで、俺のコーラはなくなりかけていた。

「は!?///」
「何?その純粋な反応。」

真っ赤になる直哉。
ゴクゴク、コーラを飲む俺を見つめて、一言。


「…付き合いだしました。」


─ぶッッッ!!

─・・・また俺がコーラを吹き出したのは言うまでもない。

このあとは、ひたすら直哉の尋問タイムだった。


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