愛しいキミへ
翌日──
担任の先生の元に行き、志望校の変更を伝えた。
面談で頑なに拒んだ進路変更だったから、先生は不思議そうな顔をしていた。
でも、合格が見えている大学だったから「頑張れよ。」の一言で済んだ。
直哉には昼飯の時に話した。
いつもの屋上
いつもの俺たちのお気に入りの場所で──
「…お前、大学について悩んでたなら言えっつうの。」
「…悪い。志望校をしっかり決めてる直哉に、悠兄が行った大学だから行きたいとか…ガキっぽくて言えなかった。」
はぁ
ため息をついて俺をにらんだ。
「別に大学に行きたい理由なんて人それぞれだよ。恥ずかしくなんてねぇよ。」
「…そうか?」
「そうだよ!でも、親に行けって言われたって理由は…どうかと思うけどね…。」
「そんな奴いんの?!」
昼飯を食べながら、笑い合って話した。
相談しなかったことに対して、少し怒っていたけど、俺の決めたことには何も言わなかった。
決めた大学が沙菜と同じだと知ると
「ラブラブでちょっとひくわぁ~」
とカラカラ笑いながらからかわれた。
直哉はT大志望らしい。
まだ余裕がないからこれから大変らしいけど。
彼女の桜ちゃんは違う大学ってことを話してくれた。
俺もM大にしたからって、合格が見えるようになっただけで絶対ってわけではない。
受験本番に向けて、今まで以上に勉強する毎日だった。
担任の先生の元に行き、志望校の変更を伝えた。
面談で頑なに拒んだ進路変更だったから、先生は不思議そうな顔をしていた。
でも、合格が見えている大学だったから「頑張れよ。」の一言で済んだ。
直哉には昼飯の時に話した。
いつもの屋上
いつもの俺たちのお気に入りの場所で──
「…お前、大学について悩んでたなら言えっつうの。」
「…悪い。志望校をしっかり決めてる直哉に、悠兄が行った大学だから行きたいとか…ガキっぽくて言えなかった。」
はぁ
ため息をついて俺をにらんだ。
「別に大学に行きたい理由なんて人それぞれだよ。恥ずかしくなんてねぇよ。」
「…そうか?」
「そうだよ!でも、親に行けって言われたって理由は…どうかと思うけどね…。」
「そんな奴いんの?!」
昼飯を食べながら、笑い合って話した。
相談しなかったことに対して、少し怒っていたけど、俺の決めたことには何も言わなかった。
決めた大学が沙菜と同じだと知ると
「ラブラブでちょっとひくわぁ~」
とカラカラ笑いながらからかわれた。
直哉はT大志望らしい。
まだ余裕がないからこれから大変らしいけど。
彼女の桜ちゃんは違う大学ってことを話してくれた。
俺もM大にしたからって、合格が見えるようになっただけで絶対ってわけではない。
受験本番に向けて、今まで以上に勉強する毎日だった。