愛しいキミへ
中庭から玄関にはすぐに到着した。
キョロキョロと探すと、私服姿のタケが立っている。
タケもすぐに俺に気づいて、笑顔で合流。

「久しぶり~!夏休み以来だな。」

久しぶりっと俺が返事をすると、タケはすぐに直哉に挨拶をする。

「…初めまして!俺、タケって言います。急にお邪魔して悪いっすね~!!」
「初めまして!直哉です!全然良いですよ~。雅樹の中学時代を聞かせてください♪」

二人は初対面とは思えないほど、楽しそうに話した。
明るく誰とでも仲良くなる感じが似ているから、このまま仲良くなるな♪
自分の友達が仲良くなるって、嬉しいねぇ~

タケに【犯人を探せ!!】に行くと伝えると、ノリノリで参加表明。
三人で三階の1-6の教室に向かった。
歩きながら、直哉と俺の関係を話す。
・・・クラスが一緒とか、なんでも話せる友人だとか。
人数が増えると、話しに花が咲いて移動すら楽しい。

1-6の教室に着くと、並ばずに中へと入れた。
教室の中も係りっぽい生徒しかいない・・・。
人気がないのか?

でも、内装はすごく凝っていた。
段ボールらしきものにレンガ模様が描かれ、教室の壁を埋めていた。
そしてその壁には、モノクロの手配書がたくさん貼られている。
手配書もグシャグシャにされていたり、乱雑に貼ってあったり・・・町中に雰囲気を出していた。

内装に感心していると、係りらしき二人の生徒に呼ばれる。

「参加者は三人でいいですか?」

はいっと返事をすると、スタンプカードを一人一枚貰う。
それと、モノクロ手配写真の一覧。
< 160 / 276 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop