愛しいキミへ
「そういえば、二人のクラスは何してんの?当番の時間とか平気?」

・・・あれ?
知らなかったのか?

「三年は何もやらないんだよ。出席とって終了。」
「…で、帰宅してもいいし、こうやって見て回ってもいいって感じ。」

直哉と二人でうちの高校のシステムを説明。
知らなかったタケは驚いていた。

「そうなの!?俺の学校は三年もあったから、知らなかったわ。」

羨ましい~!!
やっぱり学校によって違いがあるな・・・

「俺も参加したかったよ。まぁ、だから時間を気にせずに遊べるぜ♪」
「そういうこと!じゃあ、軽音部のライブ観に行こうぜ!ちょうど時間なんだよ。」

直哉に連れられて、体育館に移動する。
着いた時には始まっていて、すごく盛り上がっていた。
盛り上がる熱気の中に三人で飛び込んだ。


──ライブのあとは縁日のクラスに行ったり、クレープを食べたりした。
タケの希望でもう一度、お化け屋敷に入った。
また同じとこで叫んだ直哉に大爆笑♪

出し物とかはしなかったけど、今日一日すごい楽しんだ。
直哉とタケと三人でたくさん笑いあって、一日があっという間だった気がする。


文化祭終了の放送が流れた時──

「じゃあ、俺は先に帰るわ♪混ぜてくれてサンキューな。」

タケが帰ると言うので、直哉と一緒に玄関まで見送る。
俺と直哉は鞄を教室に置いてあるから、このまま帰れない。
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