愛しいキミへ
「受験が終わったら、会って欲しいって。」
そっか
と、納得した直哉。
直哉が歩き出したため、後を追う。
教室に向かっているのかと思えば、着いたのは屋上。
扉を開けると、誰もいなかった。
昼間とは違い、少し肌寒い風が吹いている。
「なんだよ。まだ帰らねぇの?」
「今日が楽しくてさ。もう少し話そうぜ。どうせ、明日から何にもイベントもなく受験が迫ってくるだけなんだからさ。」
「そうだな…。ゆっくり出来なくなるか。」
お気に入りのいつもの場所まで行く。
希望者は後夜祭に参加できるため、しばらくは学校にいられる。
あんまりゆっくりし過ぎると、扉に鍵がかけられて帰れなくなる。
今日の話を少しする。
タケのことを直哉が気に入ったのと、お化け屋敷で叫んだことが悔しかったらしい。
「そいえば、今日は沙菜ちゃんと会わないの?」
「今日は会わない。沙菜も友達と一緒にいるみたいだし。」
「そっか…あのさ、ひとつだけ聞いてもいい?」
「なんだよ。改まって…。」
少し言いにくそうに、直哉が話す。
何を聞かれるのかと、思わず身構えてしまう。
怒るなよと前置きをして聞かれたこと、
「沙菜ちゃんの気持ちが欲しいと思わないの?」
ということだった。
そっか
と、納得した直哉。
直哉が歩き出したため、後を追う。
教室に向かっているのかと思えば、着いたのは屋上。
扉を開けると、誰もいなかった。
昼間とは違い、少し肌寒い風が吹いている。
「なんだよ。まだ帰らねぇの?」
「今日が楽しくてさ。もう少し話そうぜ。どうせ、明日から何にもイベントもなく受験が迫ってくるだけなんだからさ。」
「そうだな…。ゆっくり出来なくなるか。」
お気に入りのいつもの場所まで行く。
希望者は後夜祭に参加できるため、しばらくは学校にいられる。
あんまりゆっくりし過ぎると、扉に鍵がかけられて帰れなくなる。
今日の話を少しする。
タケのことを直哉が気に入ったのと、お化け屋敷で叫んだことが悔しかったらしい。
「そいえば、今日は沙菜ちゃんと会わないの?」
「今日は会わない。沙菜も友達と一緒にいるみたいだし。」
「そっか…あのさ、ひとつだけ聞いてもいい?」
「なんだよ。改まって…。」
少し言いにくそうに、直哉が話す。
何を聞かれるのかと、思わず身構えてしまう。
怒るなよと前置きをして聞かれたこと、
「沙菜ちゃんの気持ちが欲しいと思わないの?」
ということだった。